Personal Trainer がラジオ体操について考える

常日頃から思っていたことをまとめてみました。 本来の目的とは全く違いますがまあ早起きで一日を長く使うという部分はいいのではないでしょうか?

ダイエットについての記事



ゴールはなにか?

体を動かす特にラジオ体操のような動きでの目的は

  • 関節の稼働域を上げる
  • もしくは関節の稼働域を標準な状態に維持

要するにストレッチと基本的に目的は一緒でダイナミックなストレッチと位置付けられると思います。



Ballistic movement

ストレッチには種類がありStatic stretchというのはある筋肉をその状態のままで維持して10秒以上維持するストレッチの事です。 

逆にBallistic movementというのはバウンスするタイプのストレッチのことです。 またAthleteがよく使います。 スポーツイベントの前にこれから行われる運動に似通った又は必要な動きを真似ねて行うタイプの動きが多く、これをUncontroll movement ととも呼びます。 ラジオ体操もこの中に入ります。



Muscle spindle

いきなりですが、筋肉の中には Muscle spindle という Proprioceptor が存在します。この Muscle spindle は急な筋肉のストレッチに反応します。

ちなみにProprioceptorとは日本語で”身体の位置と動きに対しての刺激に反応する、筋肉、腱、および他の器官の特別な神経終末”だそうです。 

そして Central nervous system に伝達がいき、CNS から筋肉に指示を出します。 その指示とは急にストレッチした筋肉を縮めるというものです。 これを Stretch reflex と言います。

解りやすい例ですとうたた寝をしている時に頭が”こくっ こくっ”と前に揺れます。そして頭が前に振りすぎた時に反応で頭が元に位置に戻され目が覚めますよね。 その頭の位置に対しての首の筋肉の反応が正にそうです。



個人的にラジオ体操はお奨めしない理由

バウンスするタイプのストレッチ(Ballistic movement)は先ほど紹介したStretch reflexを反応させます。 要するにストレッチで筋肉を伸ばそうとしているのに実際は筋肉は反対に縮むことによりケガの可能性を上げることになります。 関節の稼働域を向上させるためのBallistic movementには懐疑的な考え方が多いのが現状です。

また筋肉は運動し始めてから20分たって完全に温まると言われています。 言わずもがなストレッチは体の稼働域を向上させるためなのに一番体が固い状態の朝一でラジオ体操には自分は疑問点しかありません。

前述したとおり自分は完全にBallistic movementを否定する立場ではなくスポーツイベントの前には未だに行われますし、それによってベストのパフォーマンスが出ると言った結果もででいます。 

ですがそれ以外の場面では避けた方がいいタイプのストレッチ方法だと思います。