以前ラジオ体操に関してなぜ良くないのか書きました。それに補足で柔軟性に関しての知識です。
Personal Trainer になるための英語で勉強 Part20
柔軟性のタイプ
単純に柔軟性と言いますがこれには正確には2種類あります。
Static と DynamicのFlexibility
Static運動後によく行うストレッチのタイプのことで体を一定の位置に維持した状態で行う柔軟性のことを指します。 逆にDynamicは空手で言うとこの”かかと落とし”のように体を動かしている状態での柔軟性を指します。
そしてこれら両方の柔軟性は筋肉と結合組織(Connective tissue)が柔軟性に大きく関わっています。 ちなみにConnective tissueにはprotection, storage, binding, connection,repairといった役割もあります。
Range of motion
柔軟性とは単純に関節の可動域のことを指し関節を動かすごとに以下のConnective tissueが負荷を感じる割合です。
- Ligament 47%
- Muscle (fascia) – 41%
- Tendons – 10%
- Skin – 2%
年齢
筋肉を伸ばすためには必ず外からの負荷をかけることになります。 その方法は主に重力、勢い、反対の筋肉を使う(縮める)、他人に押してもらうの4つになります。 ストレッチを効果的に行うためには当たり前のように筋肉を伸ばさなくてはならないのですがその値は通常の状態から50%から67%ほどだそうです。
年齢により筋肉が固くなるだけではなく”強さ”、”持久力”、”俊敏性”も落ちます。ネックスプリングを中学くらいに練習したこともないのに一回目で出来たのを覚えています。 ですが大人になって練習しないと出来ないことに気付きました。 これらの筋肉の能力は使わないことによって更に速く劣っていきます。 また病気やケガによっても速くこれらの能力が衰えていきます。 年齢によって筋肉の能力が衰えて最大の理由として筋肉のAtrophyにあります。 そして失われた筋肉の繊維の代わり脂肪とfibrous (collagen) tissue(線維性結合組織というそうです)が増えていきます。 このCollagen tissueが関節の稼働域を下げる一つだそうです。
性別
一般的に女性の方が男性よりも関節が柔らかいです。 ヨガでは女性ではわからないかもしれませんが男性には結構きついポーズがあります。 基本みんな自分が得意なことをやる傾向にあるので女性の方がヨガをやっている人が多いのうなずけます。
女性と男性の決定的な違いは骨盤の形になります。 お姉さん座りが女性が出来て男性で出来ない人が多いのはHipの関節の深さが違うと言われています。男性の骨盤の方が重く左右のacetabulumが女性よりも狭くなっています。
過去のケガ
関節がある程度の位置まで行くとそれ以上先まで行けないような構造になっています。 これは骨が突起しており所謂普通の関節の稼働域で止めるようになっています。 しかし肘の骨を折った場合にカルシウムが関節の間に埋まり関節の稼働域を下げる結果になることがあるそうです。
また皮膚も関節の柔軟性を下げることがあります。手術により皮膚を切った後に(関節のまわり)その皮膚は普通よりも伸縮性が落ちます。
時間帯
皆さん周知ではあると思いますが、時間帯によって体の硬さは変化します。 体はCircadian rhythmsによって一日で最もアクティブであるであろう時間帯に血圧、体温、心拍数、ホルモンレベルが変化します。 さらにいうとこれが体の硬さに直接関わっています。 大体昼頃から体の硬さが取れ”普通の状態”になる人が多いそうです。
また身長も一日の間で変化します。 その高さは大体1.5cmだそうです。 それぞれの背骨の間にはDiskがあるのですがそのDiskが一日の間で圧迫されDiskの中のFluidが(ジェル状だと思ってもらっていいです)押し出せれ一時的に水分が普段よりも少ない状態になります。(Dehydrate) そして夜横になって眠ることによってそれらはまた元に戻ります。
ただこれにより朝は再び関節、もちろん背骨が硬い状態に戻ります。 その状態は非常にケガに脆く朝の背骨は常に腰痛の危険性が普段よりも高い状態にあります。
なのでストレッチ特に背骨の動きも含む場合は朝に行うのは良くないです。