ダイエットへの知識、そしてストレッチの知識は所謂”一般的に知られている”ものは残念ながら結構間違っています。 Personal training のお客様からもよく聞かれる質問です。
ストレッチを運動前はかなり古い知識です
30年ほど前は運動の前のストレッチは日本だけでなく世界中でよく行われてきましたし、それが正しいものだと信じられていました。 その理由は運動前のストレッチがケガの予防になると思われていたからです。
この記事を書いている時点で2022年です。 色々な研究やデータが出ています。 体に関する新しい知識はどんどん出ています。 そろそろアップデートしましょう。
まず始めに関節の稼働域の向上、そして筋肉の柔軟性はケガの予防に繋がります。
”何言ってんだ?”
”始めにいった事と逆を言ってない?”
と思われたかもしれませんが要するにストレッチのタイミングが重要です。
データによる現実
スポーツイベントではベストなパフォーマンスを行いたいと皆考えています。 そのためには筋肉が最高の状態で行うべきです。
データによるとスポーツの前のストレッチを行った場合、”パフォーマンスにかなり悪影響が出た”ということです。 さらに筋肉は本来持っているパワーを発揮できなかったそうです。また多くのデータでスポーツイベント前の Statitc stretch を行った場合、ケガの予防になったことを全く証明できなかったそうです。
関節の稼働域向上に効果的な Static stretch
体には Receptors といってある動きに対して反応するという機能が存在します。 その中で Goldi tendon organ というのがTendon(腱)の何かにあります。 この Goldi tendion はストレッチを7-10秒ほど同じポジションで維持することで機能し始めます。
その役割とは”筋肉をリラックス”させることです。 (Inhibit muscle contraction)
筋肉のスイッチをOffにしていると思ってもらっていいです。 そのお陰でストレッチをする際には10秒以上続けることによって更に効果的になり筋肉を伸ばすことが可能になります。
逆に言えば運動の前に今から筋肉を使うのになぜ筋肉のスイッチをOffにする必要がありますか? また5秒以上の Statitc stretch を行った後にそのストレッチされた筋肉内の血流が悪くなり筋肉が普段よりも”疲れやすく”なる可能性があるそうです。
運動(筋トレ、スポーツ含め)で使った筋肉は基本縮んでいます。 なので運動後に行うStatitc stretchやPNFストレッチは効果的です。 筋トレ後は筋肉痛になりがちですが筋トレ後のストレッチで筋肉痛の減少に繋がるという考えがありますがこれも反対の意見があるそうです。 筋肉痛は筋トレによる筋肉のダメージの蓄積によるものと今のところは信じられていて(まだはっきりはしていない)、ストレッチを行ってもそのダメージは回復するわけではないということです。 どちらにしろストレッチは基本運動後に行うのが基本です。